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指導士試験認定試験準拠 P74-78 心臓リハビリテーション指導士(心リハ) 講習会で説明された内容

こんにちは、心臓リハビリテーション指導士のdalecannonです。このブログでは、心臓リハビリテーション指導士試験対策で過去問や実際の講習会で説明された内容を解説を加えて情報公開しています。

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心臓リハビリテーション 必携解説 

前回のブログは、

 

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指導士試験認定試験準拠-心臓リハビリテーション必携から実際に出題された内容や講習会で説明された内容や私の経験をもとに「ここは重要」という項目をお伝えします。

今回は、P74からP78までの解説です。

P:74 表8 虚血性心疾患の分類

・急性冠症候群(acute coronary syndrome:ACS
急性心筋梗塞(acute myocardial infarction:AMI)
不安定狭心症(unstable angina pectoris:UAP)
・陳旧性心筋梗塞(old myocardial infarction:OMI)
・労作性狭心症(effort angina pectoris)
・無症候性心筋虚血(silent myocardial ischmia:SMI)
・冠攣縮性狭心症(coronary spastic angina:CSA)


図37 冠動脈造影 過去問出題あり。

過去問では、冠動脈造影でどこが狭窄を起こしているか?を問われる問題が出題されています。RCAが狭窄しているのか、LADが狭窄しているのか?など理解しておく必要性があります。

こちらから、冠動脈造影の画像を多数みてイメージをつかんでくださいね。

google 画像 冠動脈造影


P:76 動脈硬化とは

内膜と中膜のあいだは内弾性板、中膜と外膜のあいだは外弾性板で隔てられている。
この弾性板は膠原線維や弾性線維で成り立ち、動脈の弾性性を保っている。

動脈硬化とは・・・動脈硬化危険因子などにより中膜の弾力性が失われて硬くなる。血管内皮細胞の増殖により狭窄や閉塞を起こしたり動脈壁が瘤のように変化する。動脈全体が拡張したり内膜に亀裂を起こして裂けたり破裂することである。

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P:77 図39 動脈硬化の危険因子 どなたも理解していると思います。

①高血圧

②糖尿病

脂質異常症

④性別・年齢・家族歴

⑤喫煙

⑥肥満・運動不足

 

高血圧について


高血圧の人は、わが国に約3500万人いるとされている。

高血圧:収縮期血圧140mmHg、拡張期血圧90mmHG(日本高血圧学会)

2019年4月25日、日本高血圧学会が新ガイドラインを発表した。

ガイドラインによりれば、収縮期血圧140mmHg、拡張期血圧90mmHGを高血圧と定めている。以前のガイドラインと設定値は変更は認めていない。

合併症の無い、75才未満の成人降圧目標は、130/80mmHg以下となっている。

高血圧治療ガイドライン|日本高血圧学会


P:78 脂質代謝異常症


HDLコレステロール血症
40mg/dl未満で低HDLコレステロール血症とされる。
効果:HDLコレステロールは、動脈硬化の進展を抑制するリポ蛋白である。

HDLが下がる原因・・・摂取エネルギー、運動不足、喫煙
治療・・・現在のところ、低HDLコレステロール血症単独の場合は確立した薬物治療はない。
②高LDLコレステロール血症
LDLコレステロール・・・LDL由来のコレステロールが動脈壁に蓄積して動脈硬化を進展させる。
重症度が増すほど、冠動脈疾患の発症のリスクも増加させるとされる。LDLコレステロール以外にVLDLレムナント、カイロミクロンレムナント、small dense LDLなどが動脈硬化を起こしやすいリポたんぱくは、動脈壁でマクロファージに取り込まれ、長期にわたるコレステロール蓄積、血管平滑筋細胞の増殖、細胞外線維組織の増生、石灰化を起こし、進行した粥状動脈硬化を形成する。

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虚血性疾患を有する脂質代謝異常症の治療目標値は、
LDLコレステロール100mg/dl HDLコレステロール40mg/dl以上
上記、値は必ず覚えましょう。
※P149 脂質異常症~P152まで合わせて読んで脂質異常症についてしっかりと理解してくださいね。確実に試験に出題されます! 

 

まとめ

  診断基準値
HDLコレステロール 40mg/dl未満
高LDLコテステロール 140mg/dl以上
高トリグリセリド 150mg/dl以上


P;78 糖尿病


糖尿病患者は、非糖尿病患者と比較して心筋梗塞を引き起こすリスクは3倍以上である。

糖尿病による動脈硬化の進展には、酸化ストレスインスリン抵抗性などによる血管平滑筋の増殖、内皮機能異常、血小板凝集能の活性化などが原因すると言われている。

虚血性心疾患患者の多くは2型糖尿病インスリン非依存型糖尿病)
治療法・・・食事療法、薬物療法

 

まとめ

治療目標値やガイドラインが発表された場合、基準値が変更となります。その基準値は出題される可能性や講習会で説明される可能性が高いと予測されます。

みなさんも、時間があれば各種ガイドラインを読んでみてくださいね!