こんばんは!cannndaleです。
以前、インスピロンマスク酸素濃度について記事をupしています。
詳細については、下サイトを参考にして下さい。
前回のブログ
www.xn--xck3a0aq6hnc9eydz514duksd.tokyo
本日は、part①の続きを記載していきます。
- 前回のブログ
- 題して『インスピロンマスクで投与出来る最大のFIO2濃度は?』
- 結論『インスピロンマスク10L98%では、最大FIO2は60%である』
- 解説 ネブライザー付酸素吸入器(インスピロンネブライザー, アクアパックネブライザー)で高濃度酸素吸入はできない 著:宮本 顕二
- 解説
題して『インスピロンマスクで投与出来る最大のFIO2濃度は?』
結論『インスピロンマスク10L98%では、最大FIO2は60%である』
解説 ネブライザー付酸素吸入器(インスピロンネブライザー, アクアパックネブライザー)で高濃度酸素吸入はできない 著:宮本 顕二
http://www.jrs.or.jp/quicklink/journal/nopass_pdf/043090502j.pdf
上記参考文献に沿って自分なりの解釈を記載します。
前回の記事で
一回換気量500mlの患者さんの場合、一回換気量30L/minとなるため、供給ガス流量が30ml/min以上ではないと設定FIO2の酸素を吸入出来ないと解説しました。覚えているでしょうか?
覚えていない方のためにもう一度解説します。
Q1:分時換気量を計算してみましょう。
例)成人で一回換気量=500ml 吸気時間Ti=1secと設定した場合
解説:一回換気量500ml/秒×60秒=分時換気量30L/分となります。
理論上:設定FIO2を吸入するためには、分時換気量=ガス流量に設定しなければいけません。
なぜでしょうか??
Q2:分時換気量が30l/分以上患者さんにガス流量30L/分の場合は目標FIO2は供給できるでしょうか?
回答:目標FIO2を供給することが出来ない。
解説:分時換気量30L/分同等のガス流量を維持or分時換気量以上のガス流量を送り込まなければ目標FIO2は維持できない。
理由:分時換気量>ガス流量の場合⇒マスクの横から不足分の分時換気量(酸素FIO2:21%)を吸いこんでしまいます。
覚えていたでしょうか?
酸素流量をX(L分),混合ガス流量をY(L分), 設定酸素濃度を P(%)で設定
マスクへ流れる酸素 の総量は配管からの酸素と混入した空気中の酸素の和ですね。
計算式は、文献に記載されてます!
解説
では、題目のインスピロンマスクで投与出来る最大のFIO2濃度について記載します。
参考文献より
図の解説
①縦line total mixed gas flowをみて下さい。30の所に横線があります。
※total mixed gas flowはベンチュリ―効果、ベンヌーイの原理で混合ガス流量です。
現行の酸素配管では15l/minしか供給することが出来ないためベンヌーイの原理が用いられていますね。
②縦30の意味:一回換気量500ml、吸気時間1秒の方の分時換気量に相当しますね。
一回換気量が300ml等に減ると、必要な混合ガス流量も減るので縦ラインを下の方に合わせたらよい訳です。
問:一回換気量300ml、酸素流量が15l/分の場合はの酸素濃度は?
解答:おおよそFIO2:70%!!
一回換気量が300mlの方は少ないと思いますので
結果:total mixed gas flow30l/minの方(分時換気量)は、酸素流量15L/minを流しても最大酸素濃度はFIO2:60%となる!!
追記:一回換気量450ml~300mlの方はいるのでそれぞれ計算式に当てはめ、最大FIO2の計算表を現在作成中です。
作成出来れば、ブログの更新を行います。
本日もブログを読んで頂きありがとうございました。ここ、分かりにくいや間違ってるよっ!という箇所があれば教えて頂くと幸いです。