こんにちは、心臓リハビリテーションのdale cannonです。こちらのページは、新人看護師師さんや学生さん、心臓リハビリテーション指導士試験問題対策で記載しています。
循環器内科や心臓血管外科、ICUに配属されているみなさんは、NYHA分類はご存じでしょうか?また、看護学生の方もレポートを記載する際にNYHA分類をレポート内に入れることは必至となりますよ!このページでは、問題を出題しのちに解説を記載しています。
前回の一問一答は、
www.xn--xck3a0aq6hnc9eydz514duksd.tokyo
今回は、NYHA分類を制するものは、心不全を制するです。
問題①:10年前から慢性心不全で通院加療のTさん。最近、坂道を上る際に動悸、息切れが出てきており休憩をしつつ病院へ通院しています。TさんのNYHA分類は、以下のうちどれでしょう?
①NYHAⅠ度、②NYHAⅡ度、③NYHAⅢ度、④NYHAⅣ度、⑤NYHAⅤ度
問題②3年前からDCMを指摘されているCさん。普段の生活は難なく過ごすことができています。AさんのNYHA分類は、以下のうちどれでしょう?
①NYHAⅠ度、②NYHAⅡ度、③NYHAⅢ度、④NYHAⅣ度、⑤NYHAⅤ度
問題③:3年前からDCMを指摘されていたAさん。最近、平坦な道でも呼吸苦を自覚するようになってきました。TさんのNYHA分類は、以下のうちどれでしょう?
①NYHAⅠ度、②NYHAⅡ度、③NYHAⅢ度、④NYHAⅣ度、⑤NYHAⅤ度
問題④:安静時に呼吸困難を訴えるようになってきたZさん。夜間は、臥床で眠ることができなくなってきました。下肢浮腫も認めます。ZさんのNYHA分類は、以下のうちどれでしょう?
①NYHAⅠ度、②NYHAⅡ度、③NYHAⅢ度、④NYHAⅣ度、⑤NYHAⅤ度
解答 NYHA分類
問題①NYHAⅡ度
問題②NYHAⅠ度
問題③NYHAⅡ度
問題④NYHAⅣ度
解説
NYHA分類とは、New york heart associationが作った指標です。心不全の症状を診断し、分類に当てはめることとなります。Forrester分類に似ているかもしれませんね。Forrester分類については、後日記載していきます。
NYHA分類の読み方は?
ニーハと読みます
NYHA分類の診断は、Ⅰ~Ⅳ度
NYHAⅠ |
心疾患はあるが、通常の身体活動では症状なし |
NYHAⅡ |
普通の身体活動で疲労、呼吸困難などが出現 |
坂道で呼吸苦など |
NYHAⅢ |
普通以下の身体活動で呼吸困難など |
平坦な道などで呼吸苦 |
NYHAⅣ |
安静時にも呼吸苦 |
NYHA分類に基づいた薬剤の投与は?
NYHA分類の覚え方は?
先輩看護師からこの人のNYHA分類って何度?って聞かれることがあるかと思います。
また、心臓リハビリテーション指導士試験でもNYHAⅢ度について講習会で説明がありました。
要するにNYHAⅡ、Ⅲ度の違いだけを理解しておけばよいです!
NYHAⅡ度=坂道で症状あり NYHAⅢ度=平坦な道で症状あり
NYHAⅠ度=心疾患指摘あり
NYHA Ⅳ度=安静時も症状あり
と、余裕で覚えることができるとおもいます
まとめ
心臓リハビリテーション指導士試験で問われるのは、NYHAⅢ、Ⅳ度の違いぐらいではないでしょうか?新米ナースさんや学生さんは、レポートを記載する時にはNYHA分類を記載しておきましょうね。