こんばんは、T&Aです。私は、医療者として臨床で働いております。近年、VAD(人工心臓)が注目されていることはご存じでしょうか?特に心臓リハビリテーション指導士の方は、今後VAD埋め込みがされている患者さんのリハビリを担当することが増えてくると思います。前回は、補助人工心臓の適応について一問一答を解説してみました。
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本日学習で学べること、目標は?
学習の目標:体外設置型VAD、埋め込み型VADの適応疾患について述べることが出来る。体外設置型VAD、埋め込み型VAD適応疾患の違いについて述べることが出来る
お断り
私の学習記録になっております。誤解を生むこともあるかも知れません。間違っていることを記載している場合はご指摘をお願いします。
VADの適応疾患を学ぶ上で理解しておくべきことは?
それぞれの対象疾患をまとめて記載してみました。
体外設置型VADの適応疾患
体外VAD 適応疾患はほぼ全ての心疾患です。
体外設置型VADの保険償還条件は、開心術後の人工心肺離脱困難症例、開心術後のLOS症例、その他心原性循環不全を呈する症例となっている。
臨床では、人工心肺離脱困難事例では、ECMOやインペラが留置されていることが多いのではないでしょうか?
対象外疾患
予後不良な心アミロイドーシスは通常は適応外となる
右心不全は補助可能??
体外設置型VADは右室補助にも使用可能である。
植え込み型VADの適応疾患
保険償還の条件
心臓移植適応の重症心不全患者:薬物療法や体外設置型VADを用いても救命が困難な事例となっている。
日本では、植え込み型VADのDTは保険償還されていないため、BTTオンリーとなります。そのため適応疾患も心移植適応疾患となるわけです。
植え込み型VADは右心補助にも適応か?
非適応となる。
除外基準
活動性心筋炎→炎症が落ち着く可能性があるため
そのため、心筋炎が落ち着いても心機能が改善しない場合は適応となる。ややこしやw
産褥性心筋炎は、急性期は回復する可能性があるため適応外
アルコール、コカインなどの心筋炎は除外
試験問題として出題されるポイントは、
恐らく植え込み型VAD、体外式VAD 適応疾患について問われるかもしれませんね。過去問にも出題されていました。
まとめ
本日は、体外設置型VAD,植え込み型VADの適応疾患、違いについて学習してみました。ポイントは、体外式VADは急性期心筋炎も適応ということ、植え込み型VADの適応疾患は心移植適応疾患と同様ということです。
以上となります。
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お断り
私の学習記録になっております。誤解を生むこともあるかも知れません。間違っていることを記載している場合はご指摘をお願いします。