こんにちは、おしどり夫婦T&Aです。前回のブログでは、植込み型VAD留置時に起こる装置の不具合について、JMACSレジストリを用いて学習しました。装置の不具合が生じる確率は、22%/年でした。
まだ、チェックされていない方は、ブログを参照下さい。
本日は、植込み型VAD留置時の合併症である大量出血についてJMACSレジストリの結果より私見を交えて解説します。また、大量出血が引き起こされる原因について考えていきます。
本日学習で学べること、目標は?
- 大量出血について
- 大量出血が引き起こされる割合は?
- 次に、大量出血の部位よる割合(消化管出血or消化管出血以外)が公表されていたために解説していきます。
- 大量出血-消化管出血
- 大量出血 消化管出血以外
- まとめ
- バド特有 出血が引き起こされる原因は?フォン ヴィレブランドが原因??
植込み型VAD留置時に発生する合併症について振り返りを行いましょう。
大量出血について
大量出血とは:死亡の原因となること、再手術、入院、輸血等を要する出血
大量出血が引き起こされる割合は?
上記挿入図は、JMACSレジストリ参照しております。
レジストリでは、非発生率を表示しているため図を修正しました。
結果:1年間で20%で大量出血が起こる可能性があることが判明しました。
20%は、非常に高い確率ですね。しかし、大量出血の概念に『輸血を必要とする出血』が含まれています。手術後、無輸血の患者さんの方が少ないのではないか?とは思います。恐らく、投与量の規定もあるのでしょう。
次に、大量出血の部位よる割合(消化管出血or消化管出血以外)が公表されていたために解説していきます。
大量出血-消化管出血
こちらも、非発生率となっているため表を修正しました。
結果:消化管出血率は、5%/年
大量出血 消化管出血以外
結果 消化管出血以外の大量出血は、18%/年
まとめ
本日は、植込み型VAD 大量出血が起こる割合について学習しました。大量出血は、22%/年の方が何かしら引き起こされていました。また、消化管出血ー消化管出血以外に分類されることを学習しました。
最後に本日学習したポイント
ポイント
大量出血とは、死亡の原因となること、再手術、入院、輸血を要する出血
360days 20%の割合で生じる
消化管出血 5% 360days
消化管以外 18% 360days
バド特有 出血が引き起こされる原因は?フォン ヴィレブランドが原因??
次回のブログで解説します。
https://www.xn--xck3a0aq6hnc9eydz514duksd.tokyo/entry/2020/06/10/%E6%A4%8D%E3%81%88%E8%BE%BC%E3%81%BF%E5%9E%8B%E8%A3%9C%E5%8A%A9%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E5%BF%83%E8%87%93_%E5%87%BA%E8%A1%80%E3%81%8C%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%82%8A%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%84
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