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【合併症】植込み型VAD留置に伴う感染リスクは4割近く!?おしどり夫婦 補助人工心臓 day18

こんにちは、おしどり夫婦のT&Aです。こちらのブログでは、補助人工心臓(VAD)に関する情報を提供しています。
前回のブログでは、VAD留置に伴う神経障害発生リスクについて学習しました。神経機能障害360daysで約30%のリスクが伴っていることが判明しました。神経機能障害の程度(麻痺や言語障害の有無)は記載されていませんでした。

本日は、VAD留置に伴う感染リスクについてまとめていきたいと思います。


本日学習で学べること、目標は?
VAD留置に伴う感染のリスクについて学習すること
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VAD 感染 リスク 4割 おしどり夫婦 補助人工心臓
参考文献&URL
JMACSレジストリhttp://www.jpats.org/uploads/uploads/files/J-MACS%20Statistical%20Report%EF%BC%882010%E5%B9%B46%E6%9C%88-2019%E5%B9%B46%E6%9C%88%EF%BC%89.pdf


お断り

私の学習記録になっております。誤解を生むこともあるかも知れません。間違っていることを記載している場合はご指摘をお願いします。


主要な感染とは?

JMACSレジストリを参考
主な感染の定義:ドライブライン、ポンプポケット等に発生した感染

感染のリスクは?

すべて含む場合 360days38%

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JMACSレジストリ 主要な感染 補助人工心臓 VAD

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JMACSレジストリ 主な感染 おしどり夫婦 修正

PrimaryVADでは、360days 38%
BTB VADでは 360days 44%

結果、VAD留置後1年間で大凡4割の方が感染症を引き起こしていることとなります。これは、日本の結果です。日本は四季があり皮膚トラブルが比較的起こりやすいのではないか?と考えています。
海外の結果は?気になりますね。

ドライブライン感染 約25%

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JMACSレジストリ ドライブライン感染 おしどり夫婦

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ドライブライン感染 率 JMACSレジストリ参照 おしどり夫婦 修正

PrimaryVADでは、360days 24%
BTB VADでは 360days 28%

結果:ドライブライン感染はおおよそ25%の方が植え込み1年程度で感染を引き起こしてしまうことが判明しました。

ポンプポケット感染、ポンプ内感染 約2%

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ポンプポケット感染、ポンプ内感染 JMACSレジストリ
 

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ポンプポケット・ポンプ内部感染 おしどり夫婦 修正 JMACSレジストリ参照
PrimaryVADでは、360days 2%
BTB VADでは 360days 5%
結果、植え込み1年間で2-5%ほどの感染率となっています。
ポンプポケット感染とは、ドライブラインを通じての感染となります。そのためかなりの重症と判断されます。ドライブライン感染→ポンプポケット感染となるため、なぜポンプポケット感染にカウントされるのかは、謎ですね。
ちなみに、PrimaryよりもBTBの方が感染率が高いのは、体外循環を抜去しLVADを留置していますので、単純に手術回数が多い考えられます。

ポンプ関連以外 約20%

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JMACSレジストリ ポンプ関連以外 おしどり夫婦 
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ポンプ関連以外 JMACSレジストリ参照
PrimaryVADでは、360days 19%
BTB VADでは 360days 21%

結果、ポンプ関連以外は植え込み1年で20%の患者さんが感染と判断されています。
ポンプ関連以外とは?なにが思いつくでしょうか?
肺炎や膀胱炎などでしょうか?

*まとめ
本日は、JMACSレジストリを参照にVAD埋め込みに伴う感染率について学習を進めました。
以下は本日の復習ポイントとなります。


本日の学習ポイント

主要な感染の定義は?ドライブライン、ポンプポケット等に発生した感染

感染率 すべて含む場合 360days38%

ドライブライン感染 約25%

ポンプポケット感染、ポンプ内感染 約2%

ポンプ関連以外 約20%

 

患者さんは、ドライブラインの消毒やシャワー時に注意して頂いております。いかに、感染を引きおこさずに心臓移植まで繋ぐことが出来るか?再検討の余地があるかも知れませんね。
3M テガダームにクロルヘキシジンを含有しているタイプは抗菌効果を持っているため中心静脈カテーテルの固定時に使用、短期間の留置を目的に使用されていますが。テープを剥がす際にクロルヘキシジンの残骸が皮膚にくっつくこともあります。
各施設 皮膚消毒も目的は、【不要物質の除去】と述べられています。やはり、管理施設や症例が少なく皮膚消毒に手技の確立がされていないことも感染率が高い原因なのかも知れませんね。
【ドライブライン感染】を減らすことに注視した介入は、有意義な試みなのかも知れませんね。

次回は、VAD装着に伴う右心不全の発症率について学習して行きたいと考えております。

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