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【完全版】IMPELLA(インペラ)留置中の看護・観察ポイントまとめ|波形の読み方から合併症予防まで

【完全版】IMPELLA(インペラ)留置中の看護・観察ポイントまとめ|波形の読み方から合併症予防まで


「明日からインペラ患者さんを受け持つことになった…」「波形の見方がわからなくて怖い」と不安に感じていませんか?

最近、重症心不全治療で導入が増えているIMPELLA(補助人工心臓)。複雑に見えますが、押さえるべき観察ポイントは決まっています。

本記事では、ICU・循環器勤務の看護師が現場ですぐに使える**「引継ぎ・勤務中のチェックリスト」**をわかりやすく解説します。

先輩、インペラの合併症ってなんですか?心配で・・・

自分で調べて

はい・・・・(涙)

こちらのブログでは、インペラを診たことがない若手看護師を対象に、これだけは押さえておくべき看護のポイントをご紹介します!

あわせて読みたい:
インペラの留置件数や高額な費用については、前回の記事で詳しく解説しています。
www.xn--xck3a0aq6hnc9eydz514duksd.tokyo


この記事のゴール
インペラ管理の根拠と観察ポイントを理解する

1. 【引継ぎ時】ここだけは絶対確認!3つの重要ポイント
インペラ管理で最も恐ろしいのは「位置ズレ」と「脱落」です。勤務交代時には、前任者と一緒に**「目視」と「指差し」**で確認しましょう。

① 深度マーカー(cm)の確認
スリーブ内に記載されている「留置センチ数」を確認します。

注意: インペラは非常に動きやすく、数センチのズレで補助効率が激減(Low Flow)します。

② 固定リングがロックされているか

画像の緑色の部分(固定リング)が締まっているか確認しましょう。

ポイント: 位置調整を行う可能性があるため、基本的にここをガチガチにテープ固定するのは避けましょう。

③ ナート(縫合)と青ハブの固定
青いハブがしっかり皮膚にナート固定されていますか?固定が甘いと、自己抜去や滑脱のリスクが高まります。

2. 【勤務中】見逃し厳禁!5つの観察項目
ベッドサイドで行うべき「生体観察」のポイントをまとめました。

① 刺入部からの出血(ヘパリン使用中につき注意)

インペラ管理中はACTを延長させているため、刺入部(鼠径部)からの出血や血腫形成が起こりやすいです。

チェック: ACT値、INR、Hbの低下がないか。

② 安静度と下肢虚血(5Pの観察)
安静度: 鼠径留置の場合、ギャッジアップは30度まで。

血流障害: 9Fr(約2.7mm)という太いシースが入るため、足背動脈・後脛骨動脈の触知を確認します。

NGサイン: 冷感、色調変化(暗紫色)、疼痛。これらは下肢壊死の前兆です。すぐにDr報告を!

③ 尿の性状(溶血のチェック)
ポンプが超高速回転するため、赤血球が壊れる「溶血」のリスクがあります。

観察: ワインカラー尿(赤褐色)が出ていないか。溶血は急性腎不全(AKI)の原因になります。

3. モニタリング波形の読み方
モニター画面で「正常な動き」を把握しましょう。

位置波形(上行大動脈圧)

イメージ: 大動脈弁が閉まると圧が下がり、開くと上がる。

モーター波形
パルス状の波形が基本です。振幅の変化に注意しましょう。

パージ圧とブドウ糖の理由

パージ液の役割: モーター内に血液が逆流しないよう、圧をかけてブドウ糖を流します。

なぜブドウ糖?: 生理食塩水だと塩分でモーターが腐食してしまうからです。

4. 補助循環(IMPELLA/IABP)を本気で学びたい人へ
インペラ管理は、根拠がわかると一気に怖さがなくなります。私が現場で何度も読み返した、若手におすすめのバイブルがこちらです。

キャリアのワンポイント:
インペラやECMOなどの高度な管理ができる看護師は、転職市場でも非常に高く評価されます。もし「もっと専門性を高めたい」「今の管理スキルを給与に反映させたい」と考えているなら、一度専門エージェントに相談してみるのも一つの戦略です。