心不全患者さんへの手厚い生活指導や、ペースメーカー植込み後の電子機器対策の説明。「よし、今日も20分じっくり指導できた!」と充実感を感じる一方で、「これって病院の点数(診療報酬)に結びついているのかな?」と疑問に思ったことはありませんか?

今回は、循環器関連 診療報酬2026年更新 で加算が可能なことはないか?を調べてみました。
そもそも、ブログの費用を払っている癖に更新していないのだ。
「心不全指導したのに、この時間ってなに?!どうせ再入院してくるし」
「せっかく指導したのに算定漏れしていた」
「指導だけでリハビリの単位を取ろうとして医事課に止められた」
というのは、循環器病棟やリハビリ室で非常によくあるジレンマです。
今回は、2026年度(令和8年度)の最新改定トレンドも踏まえ、「新設された心不全再入院予防継続管理料」「心大血管疾患リハビリテーション料(1単位=20分)」について、現場目線で分かりやすく解説します!
📌 1. 「生活指導だけで20分」はリハビリ加算できる?
結論から言うと、生活指導「だけ」で心大血管疾患リハビリテーション料(1単位=20分)を個別に算定することはできません。
心大血管リハビリテーション料の基本原則は以下の通りです。
原則: 医師の指導監督のもと、個々の心機能に応じた「適切な運動療法を主体としたプログラム」であること。
例外: ただし、一連のリハビリ時間内(運動療法の前後や合間)に行われるバイタルチェックや生活指導は、リハビリ料の中に「包括(含まれる)」して良いとされています。
💡 現場でのOK・NGパターン
❌ NG: 午前中に運動を40分やり、午後に生活指導(手帳チェックなど)を20分バラバラにやった。
午後の20分は運動を伴わないためリハビリとしては算定不可。
⭕ OK: リハビリ室に到着後、最初の20分で落ち着いて生活指導(ペースメーカーの説明など)を行い、続けて40分の運動療法を行った。
地続きの60分(3単位)として正当に算定可能!運動の直後は患者さんの疲労や血圧変動のリスクが高いため、「運動の前に20分指導する」または「運動の合間のインターバル(休憩)に指導を小分けにして挟む」という運用が、患者負担の軽減と算定の両立において非常にスマートな方法です。
📌 2. ペースメーカーの説明も「生活指導」に含まれる?
心大血管リハビリの対象には、心不全や心筋梗塞だけでなく「不整脈に対するペースメーカー等の植込み手術を実施した患者」も明記されています。カルテやリハビリ実施記録に書く際は、単に「PMの説明をした」で終わらせず、以下のように具体的な指導内容をテキストとして落とし込むのが監査(適時調査)対策の鉄則です。
📝 査定(減点)を受けないためのカルテ記載例「ペースメーカー植込み後の生活指導を20分実施。PM手帳の常時携帯、スマートフォンを植込み部位から15cm以上離すこと、IH調理器使用時の注意点(50cm以上の間隔維持)について説明。本人より調理時の立ち位置について質問あり、具体的に指導し理解を得た。その後、バイタルに変動ないことを確認し、エルゴメーター等の運動療法(40分)へ移行した。(計60分・3単位)」
📌 3. 2026年新設!「心不全再入院予防継続管理料」とは?
「リハビリとは別に、病棟や外来で看護師チームがじっくり心不全の退院指導を行っている」という病院に朗報なのが、新設された「心不全再入院予防継続管理料」です。これは従来の慢性心不全患者管理料などが再編されたもので、まさに「心不全の再入院を防ぐための多職種チームの関わり」を高く評価する点数です。
⚠️ 対象疾患は「心不全」のみ!でも原疾患は…?こ
の管理料を算定する場合、レセプト(請求書)の主病名は「心不全」または「慢性心不全の急性増悪」の一択です。
ただし、臨床的には以下のケースもすべて対象に含まれます。
虚血性心疾患由来: 心筋梗塞や狭心症から心不全になった患者不整脈由来: 徐脈性不整脈(房室ブロック等)でペースメーカーを植え、心不全を合併している患者原因が虚血や徐脈であっても、カルテ上「心不全」の病名がしっかり立っており、入院中に心大血管リハビリ(または病棟での早期離床・リハビリテーション加算)を最低1回以上算定していれば、退院時に「管理料1(1,000点)」を算定するチャンスがあります。
病院も収益を上げなければ、「赤字」物価高、人件費高騰、物流費の上昇に追いつけません。