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【お母さん必見 母乳の凄さ】何となく知っていたけど、母乳に秘められた力!最新研究よりMFGMが母乳で非常に大切だった

こんばんは!2019年12月31日カルロスゴーンがレバノンへ海外逃亡したことが明らかとなりました。カルロスゴーンが今後どうなるのか気になりますが7カ月になる我が子が産まれて初めて風邪を引きました。
カルロスゴーンよりも我が子の心配をしている大晦日です。

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母乳に秘められた力
さて、生後6カ月が過ぎると離乳食を食べ始める子供が多くなります。その時期から風邪を引き始める子供が増えていると思います。
なぜでしょうか?それは、6カ月頃まで主食であった母乳から離乳食へ移行する時期が関係していると考えられます。

母乳には、免疫系や感染予防に対する成分がはいっていることが最新の研究で明らかになっています。そこで、今回は最新研究でわかった「母乳の凄さ」について文献を読んだ結果をご紹介します。

何となく、人工乳よりも母乳の方が良さそうと知っている人も「なんとなく」ではないでしょうか??医療用語が多々記載されていますので少し難しく感じるかも知れません。もし疑問に思うことがあれば、コメント下さい。

みなが知ってる母乳主成分は?

母乳の主成分は、タンパク質、脂質、糖質である。

近年の研究で明らかになった成分は?

オリゴ糖、生細胞、エキソソーム、マイクロRNAなどである。

何に効果があるのでしょうか??

感染予防、腸内細菌の形勢、免疫系や神経系の発達、代謝系の制御などの採用を示す可能性が報告されています。詳細については、後述していきます

母乳の成分を研究する前に牛乳の成分について調査された結果、何が明らかとなったのか?

母乳を調査する前に私達は、牛乳を好んで飲んでいます。嫌いな方もいますが、何故好まれて飲まれているのか?それは、牛乳の栄養価が非常に高いからである。牛乳は、水溶性であるためタンパク質を取り出すには有益な材料であったと述べられていました。タンパク質には、(カゼインアルブミングロブリンなど)を用いて基礎研究が進めらえた結果、タンパク質の研究は広まっていました。

なぜ、母乳の研究が進んでいなかったのか?それは、倫理的問題が絡んでいた。

母乳は、子供が飲む食品であるため容易に基礎研究に用いることが出来ませんでした。また、気軽に母乳を研究に使って!という母親も少ないのではないでしょうか?もちろん、研究職の方が母親になった際に母乳の研究をしようと考えるなら話は別ですが・・・

牛乳vs母乳 タンパク質の差を知っていますか?調査の結果は、抗体が異なった

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牛乳VS母乳 タンパク質の違いにつてい 参照※母乳の成分-最近の話題 著:清水氏
メタアナライズで明らかなになっている結果です。
子供を産んだ際に助産師さんから初乳を子供に飲ませるように!!といわれませんか?しつこく言われる理由は、免疫グロブリンAが多いためです。

免疫グロブリンってなに?ってなりますよね

簡単に説明すると、私達が風邪を引かないために体内でウィルスと戦ってくれる物質です。初乳を飲むことでこの免疫グロブリンが増加し、風邪を引かなくなります。ということは、この初乳があまり飲めなかった場合は、風邪を引きやすい体質になるのかも知れませんね。所説あります・・

牛乳VS母乳 糖質の差は?オリゴ糖が母乳の方が高い

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母乳はオリゴ糖が多く含まれている 参照※母乳の成分-最近の話題 著:清水氏
母乳には、オリゴ糖が多く含まれていました。オリゴ糖って、糖分ですね。甘い!!
母親になると一度はご自身の母乳をなめられたことがあるのではないでしょうか?私は、妻の母乳を試飲してみました。その際に甘い!!
感想は、こちらです。子供が美味しそうに母乳を飲むのはジュース感覚なのかな??
www.xn--xck3a0aq6hnc9eydz514duksd.tokyo

人工乳(ミルク)と母乳の違いは??母乳中に特有の成分はMFGMである。

母乳中の成分は、下記3つに分類することができます。
①乳腺細胞⇒カゼインアルブミン⇒タンパク質、オリゴ糖
②母体から乳腺を通じて子供へ
アルブミン、抗体、脂肪酸、ホルモン
③MFGM(milk fat globule membrane)
ここでは、母乳の特化された成分MFGMについて紹介します。

MFGMに含まれる成分は、ムチン、オリゴ糖、細胞、エクソソームである

正直、どんな成分か?を浮かべる方が多いのではないでしょうか?

ムチン MFGM

ムチンは、乳腺上皮細胞の細胞膜由来であり主成分はリン脂質や膜蛋白質の複合体であった。

ムチンが乳児に与える影響は?

生体防御関連の機能である(人体に害を与える菌を予防する機能である)
例えば、病原菌が細胞に接合するのを予防する、HIV感染阻害作用と言われていた。

オリゴ糖

母乳中には、100種類を超えるオリゴ糖が発見されている。また、オリゴ糖感染症、アレルギーなどの免疫疾患と罹患リスクの間に逆相関が認められている。
オリゴ糖が乳児に与える影響は?
腸内細菌のビフィズス菌の中には、オリゴ糖を取り込む物質があり、結果腸内細菌のバランスを整えている。また、糖代謝や脂質代謝の改善、脳神経系の制御など全身的な健康に関わっていることが明らかになりつつある。

細胞

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母乳に含まれる細胞
参照※母乳の成分-最近の話題 著:清水氏

母乳には2種類の細胞がある

①乳腺組織由来の細胞
②血液由来の細胞 白血球が多くはいっているのがキーポイント
多種多様な機能がありますが、初乳に白血球が普段の母乳に対し10倍はいっている。この白血球が身体で増えて感染対策となるわけです。
また、母乳中にはビフィズス菌や乳酸菌も認められていました。我が子は、離乳食が始まってから便秘になりつつあります。恐らくビフィズス菌が減ってしまっているからではないかと考えています。対策としては、ヨーグルトを食べて貰っています。

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母乳成分が果たす役割

まとめ

母乳には、感染防御に役立つ白血球が多く含まれていることや腸内環境を整えるオリゴ糖ビフィズス菌が含まれていることが分かりました。しかし、母乳が出にくい方や母乳だけじゃ足りないと子供が泣いてしまうことも多々あると思います。うちの子供も泣いてしまいます。しかし、上記したように母乳にはまだまだ解明されていないことが多々あると思います。そして、母乳には子供に与えるパワーがたくさんあることでしょう。乳離れしなくて悩んでいる方もいるかとは思いますが、別に乳離れは遅くてもよいのかも?と考えてしまうT&Aでした。

参考文献
※母乳の成分-最近の話題 著:清水氏