おしどり夫婦T&A

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指導士試験認定試験準拠P10~P12 心臓リハビリテーション指導士の試験で実際に出題された内容、講習会で説明された内容を解説を加えて大公開!

こんにちは、おしどり夫婦T&A@twitterです。

心臓リハビリテーションに関わっており、より専門的な知識を持って心臓リハビリテーションに関わりたいと考え心臓リハビリテーション指導士の資格を得ました。試験勉強する際に試験問題や問題集がないことに気づきました。少しでも多くの方に試験に合格して欲しいと考えこのブログを立ち立ち上げました。


 指導士試験認定試験準拠-心臓リハビリテーション必携から実際に出題された内容や講習会で説明された内容や私の経験をもとに「ここは重要」という項目をお伝えします。

 以下は、私が心臓リハビリテーション指導士の資格をとるうえで勉強した参考書です。

www.xn--xck3a0aq6hnc9eydz514duksd.tokyo

 ※Pは指導士試験認定試験準拠-心臓リハビリテーション必携のページを表しています。私が重要と思った箇所には蛍光線を引いています。私が記載していることは基本的に講習会で説明されていますのでという全て重要理解でお願いします。

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 P:10 骨格筋線維の違いについて

骨格筋線維には2つのタイプがあり、Ⅰ型Ⅱ型に分類される

1型、2型の違いとは??

1型:収縮速度が遅い ミオグロビンが多く毛細血管が多い 赤味がかかっている(赤筋)

2型:収縮速度が速い(速筋) 白っぽい(白筋)

解説:1型線維は、ミトコンドリアが豊富で酸化能力は高いが解答能が低いため単位時間当たりのエネルギー出力が低い。疲労しにくく、長時間にわたり、収縮弛緩を繰り返すことができる。

2型線維は、酸化能力が低く、解答能が高いため単位時間当たりのエネルギー出力が高い。疲労しやすい。

 アンダーラインを引いたところは、試験に出題されていました。ひっかけ問題として出題しやすいのでしょう。

有酸素運動で用いられるのはどっち?

有酸素運動では主に1型線維(赤筋)が用いられる。

2型線維は短距離走やパワーリフティングなど瞬発力を要する運動に用いられる。

 

参考URL:

遅筋と速筋の働きと相互変換|サプリメントのヘルシーパスブログ

 

P:11最高心拍数と最大心拍数の定義の違いは?

最大心拍数(maximal heart rate)とは

心拍数は、運動強度の増加に伴い直線的に増加するが、負荷量を漸増させてもそれ以上心拍数が増加しない leveling off 心拍数がそれ以上上昇しない値のこと

※最大心拍数は個人の洞結節の刺激発生頻度の限界を示す。年齢とともに低下する。

最大心拍数は、男女差はなく、年齢とのあいだに負の相関を示すと言われている。

最大心拍数の求め方は知っておきましょう

最大心拍数=(220-年齢)

※最大負荷をかけることは、人体にとって弊害をもたらすことがあるため、予測最大心拍数(predicted maximal heart rate)を用いることが多くなっています。

 

実際に計算をしてみましょう。

例:私は現在31才です。

予測最大心拍数=220-31=189回/分

つまり、予測される心拍数最大心拍数は189回/分と予測されます。

実際にCPXをした際、私の最高心拍数は、192回/分でした。

この実際に計測された最高の心拍数を最高心拍数と定義されています。

P12 図8の最大心拍数、最高心拍数をみて理解を深めておきましょう。

心拍数予備能(heart rate reserve)とは

最大心拍数または最高心拍数と安静時心拍数との差

予測心拍予備能(predicter heart rate reserve)とは

心拍予備能の算出に予測最大心拍数を用いることもある。

 心拍予備能と予測心拍予備能の違いは?

実際にCPX時に求められた心拍数が180回/分、年齢30才、安静時心拍数80回/分とした仮定した場合

心拍予備能=180(最高心拍数)-80(安静時心拍数)=100回/分

予測心拍予備能=220-30(年齢)-80(安静時心拍数)=110回/分

※予測心拍予備能の場合は実際にCPXをせずに最大心拍数を予測して計測します。

このように予測心拍予備能は、実際の最高心拍数を予測するため心臓に対して高負荷をかける可能性が考えられます。そのため実際の運動処方において実測値に基づいて行う方が適切と言われています。

ただ、重症心不全の方に対し運動処方を行うことで心負荷による増悪が懸念される場合は、CPXを施行しないことも多いです。

P13:冠循環と心筋酸素消費量の関係について

冠循環(coronary circulation)とは?

ATP産生のために心筋に栄養と酸素を供給する。
冠状動脈を介する心筋への血液循環システムである。

冠循環の特徴は?

安静においても、冠状動脈血から心筋の酸素摂取率は、70%に及び他臓器よりも高い。

理由⇒

①心筋の酸素摂取需要が増した際に心筋酸素摂取率の亢進に余裕が少ない、血流依存である。

②冠循環、特に左冠動脈は、収縮期の血流は少なく拡張期に多くの血液が流れる
収縮期の冠血流が少ない原因は?
収縮期に左室が生じさせる最大血圧に等しい圧力が左室心筋内層にも生じ、筋層内の冠状動脈末梢を圧迫し血管抵抗が増すためである。
結果:左室心筋への血液供給は、より低い拡張期の血圧しか駆動力となることができない。心筋への血流不足が生じやすい。
 
心筋虚血とは、心筋への酸素供給と心筋酸素需要のバランスにおいて、酸素供給が酸素需要を下回った時に出現する。(講習会で説明された)
※治療法⇒心筋への酸素供給を増すか、心筋の酸素需要を低下させる。

 

P:13心筋酸素消費量とその規定因子について理解しておこう

心筋酸素消費量を規定する4つの因子は?

①心拍数

②心筋収縮力

③心室容積→前負荷

④心室内圧→後負荷

 

心筋収縮力とは?

心筋自体の収縮能 「前負荷、後負荷に依存しない」

運動時の心筋酸素消費量の変化は?

①心拍数の増加

②交感神経活動の亢進 心収縮力増加

③筋肉ポンプの影響で静脈還流増加⇒前負荷増加

④血圧上昇に伴い、後負荷増加

結果、心筋酸素消費量の増加を来す

 

P14:二重積については理解しておきましょう

二重積とは、心筋酸素消費の指標で用いられる

二重積=心拍数×収縮期血圧

運動中の心拍数、収縮期血圧の増大=心筋酸素消費の増大を意味する。

同一運動強度の運動では、二重積は低下する
所謂、運動を続けることで運動強度を高めることができるということです。
私達がマラソンの練習を続けることで、最初はしんどかった練習が身体が慣れることでしんどく感じなくなったことと同様です。体が慣れたというよりも、運動強度を高めることができた!ということですね。
 
漸増負荷中の二重積は、負荷量ととのも増加する。負荷中盤から増加がさらに急となる。この屈曲点が嫌気性代謝閾値(anaerobic threshold)ポイントにほぼ一致する。
double product=pressure rate product(PRP)or reta pressure product(RPP)とも呼ばれている。
心筋酸素消費量を実際に計算してみよう

安静時:心拍数60回/分 収縮期血圧140mmHgと仮定した場合

60(心拍数)×140(血圧)=7200
 
運動時:心拍数140回/分 収縮期血圧180mmHg
140(心拍数)×180(血圧)=25200

 以上のように心筋酸素消費量が増加したことが分かります。

 P:15一回拍出量と心拍出量フィックの式は講習会でも説明されている

CO=SV×HR

CI=CO/体表面積

SV=CO/HR

 SI=SV/体表面積

フィックの原理とはなにか

流れに加えられる、または除かれるものの量とその前後の濃度を知れば、流量が分かる

フィックの式の解釈については後日記載します。

P16:動静脈酸素較差 

運動によりトレーニングをしていない健常人では、心拍出量は最大4-5、動脈血ー混合静脈血酸素含量較差は、最大3倍、酸素摂取量は最大安静時の12-15倍まで増大する。

動静脈酸素較差についても教科書を読んで理解しておきましょう。

P16:酸素消費量

酸素消費量とは、単位時間当たりに身体の代謝過程で消費された酸素量

酸素摂取量とは、単位時間内に吸気ガスから取り込まれた酸素量(VO2)

※本来はVの上にドットがあります。ブイドットオーツーと読む

二酸化炭素排出量とは、単位時間当たりに体内から大気へ放出された二酸化炭素量

 

P17:1METs=約3.5ml/分/kg

運動処方に際して運動強度の設定に用いられる。通常、7METs以上の運動能力があれば、日常生活に支障がない

P:17一回換気量と分時換気量の違いを知っておきましょう

一回換気量とは

一回の呼吸で体内に吸入した、または体内から呼出した空気の量 およそ500ml

予備吸気量;普通に空気を吸った時から最大まで空気を吸ったときの空気の量

Inspiratory reserve volume:20003000ml

予備呼気量;普通に空気を吐いたときからさらに最大まで空気を吐いたときの空気の量

Expiratory reserve volume 1000ml

肺活量:一回換気量(500ml+予備呼気量(2000ml)

まとめ

いかがだったでしょか?今回は、P10~P17の重要なポイントのみを抜粋しています。

細かく解説したいところですが、ご自身で理解を深めて頂ければと思います。

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参考サイト
※日本心臓リハビリテーション学会サイトhttp://www.jacr.jp/web/join/

 

www.xn--xck3a0aq6hnc9eydz514duksd.tokyo