こんにちは、おしどり夫婦T&Aです。こちらのブログでは、補助人工心臓(VAD)に関し勉強したことを記載しています。何か有益な情報を発信できれば幸いです。
前回のブログでは、補助人工心臓装着時に発生する溶血の確率について学習しました。360days 3%で引き起こされていました。詳細については、ブログへアクセスをお願いします。
www.xn--xck3a0aq6hnc9eydz514duksd.tokyo
今回は、補助人工心臓装着時に発生する右心不全に焦点を当てて学習していきます。右心不全は、奥が深いため2部構成とします。第1部では、右心不全の発生率について、第2部では、補助人工心臓管理技術士 試験問題を出題していきます。
お断り
私の学習記録になっております。誤解を生むこともあるかも知れません。間違っていることを記載している場合はご指摘をお願いします。
右心不全の定義:RVADの埋め込みを必要とする。LVADの埋め込み後の一酸化窒素吸入(NO吸入)または強心剤による治療を必要とする右心機能障害
RVADとは?
LVADは、本ブログで取り上げています一般的なVAD埋め込みを示します。左心室へ補助人工心臓を埋め込む形となります。
一方、RVADとは右心機能が低下した場合に埋め込みを行います。臨床では、ECMOを用いて循環補助をすることが殆どと考えられます。
LVAD埋め込み後の一酸化窒素吸入とは?
一酸化窒素吸入とは?
NO(一酸化窒素)*吸入療法は、強力な平滑筋拡張物質であるNOを、直接、経気道的に肺胞に投与する肺血管拡張療法である。
吸入されたNOは、対流と拡散により肺胞へと運ばれてすみやかに組織に吸収され、血管平滑筋で細胞内のグアニル酸シクラーゼを活性化してcGMP(環状グアノシン一リン酸)*を増加させ、血管平滑筋を弛緩させる。
平滑筋弛緩に関与しなかったNOは、血管内でHb(ヘモグロビン)と結合して数秒で不活化されるため、体血管拡張には作用せず、肺血管のみを選択的に拡張させる
出典:NO(一酸化窒素)吸入療法の特徴・適応は? | 看護roo![カンゴルー]
臨床では、時に肺高血圧症の患者さんでNO吸入療法を行うことで劇的に効果を示すことがあります。
しかし、非常に高価なんですよねこれが、、、
診療報酬では、吸入時間 60分まで900点 以後、1時間毎に+900点
算定できる時間は、168時間まで!
しかし、さらに48時間を目処に算定できる
結果、216時間までなら算定できることになります。診療報酬加算は、MAX 19万4000点 1点=10円 194万円
んー高すぎる。
製造会社:製品情報 | マリンクロット ファーマ株式会社
右心不全が発生する確率は?
>Primary:7% 360days
>BTB :7% 360days